自重トレーニングとフリーウエイトのメリット・デメリット
器具を使って高負荷でトレーニングするべきか?
はたまた自重のみで地道にトレーニングをしていくのか?
これはトレーニーたちの間でも議論になることが多い議題です。
結論から言うとそれぞれメリット、デメリットが違うので目的によって使い分けるのが望ましいです。
ボディメイクのため筋肥大を目指す
こちらは明らかにウェイトマシンを使ったトレーニングが向いています。
重量をどんどん重くしていき筋肥大を目指すべきです。
効かせたい筋肉に効果的に効かせることができるため部分的な筋トレもやりやすいです。
自重のトレーニングではどうしても全体的な動きが多く、部分的に効かすことは難しいです。
その点、ウェイトマシンやフリーウエイトはやり方さえ間違えなければ大きい筋肉から小さい筋肉まで鍛えることができます。
イメージ通りの理想的な体を作るのであれば器具を使うべきです。
しかしウェイトマシンやフリーウエイトはワザと筋肉に高負荷をかけるようなフォームを取るため関節にも多大な負担をかけることになります。
この関節への負担が厄介なんです。
関節は筋トレで鍛えているような大きい筋肉たちで支えられているわけではなく小さく細い筋肉や靭帯、関節包と言われる軟部組織たちで支えられているわけですが、ウェイトマシンや重量挙げはこの軟部組織への負担が甚大です。
負担が大きくかかり続けると軟部組織たちは悲鳴をあげます。
繊維が微細に断裂したり、炎症を起こしたりします。
これが続くと慢性的な痛みが発生してしまいます。
機能的な体を目指す
機能的とは簡単に言うと体操選手のようにイメージ通り体を動かし、なおかつ身体操作に長けていることを言います。
ここで体操選手を例えに出したのは「体操選手は筋トレしない」からです。
もちろん競技上のトレーニングはするでしょうが、わかりやすくマシンを使うようなトレーニングはしないのです。
つまり体操競技の動作であれだけの体が出来上がっているのです。
すごいですね!
なので体操選手のマッチョとボディビル系のマッチョは同じマッチョでも内容が違うのです。
と言うわけで体操競技は究極の自重トレーニングになるわけです。
体操選手並みの身体操作を身につけるのはかなりの努力が必要ですが、日常生活動作程度の機能性を求めるのであれば自重トレーニングが向いています。
しかも、よっぽどおかしな動きをしない限りケガのリスクが低いです。
高負荷のトレーニングは免疫を弱らせる?
荷重をマックスまでパンパンにして筋トレを行うと当然ながら「ゼーゼー、ハーハー」と疲れますよね?
このとき、もちろんですが筋肉は極度に疲労している状態です。
しかし疲労しているのは肉体だけではないのです。
何が疲労しているのか?
その答えは自律神経です。
自律神経はいろんな場面で興奮したりリラックスしたりを繰り返しています。
自律神経の主な役割は「体の内面を整える」ことです。
例えば免疫機能の調整であったり、ホルモンバランスを整えたり、呼吸を調整したり、内臓機能の調整も行います。
この自律神経を極度に疲労させてしまうと、上記の機能が低下してしまいます。
つまり風邪を引きやすくなったりと免疫機能を弱らせてしまいます。
その点、自重でトレーニングを行った場合は高負荷のトレーニングよりも自律神経の疲労は少なく済みます。
高負荷のトレーニングを行っている人たちは極度のストレスに耐えるべく日々の食事・睡眠に気を使っています。
それだけのケアをしてボディメイクをしている尊い存在なんですね。
私も経験がありますが高負荷で筋トレを行なっていると、少し夜更かしをしたり、不摂生するだけで風邪を引きました。
しかも長引きます。
ちゃんと日々のケアができる人は高負荷の筋トレを行なってもいいでしょう。
しかし、食事・睡眠が疎かになりがちな人はあまり高負荷の筋トレはオススメしません。
まとめ
どうでしたか?
自重にもフリーウエイトにもそれぞれのメリットあることをお分かりいただけたでしょうか?
何が良いというより「何をしたいのか?」「どうなりたいのか?」の問題になります。
その辺りを考えて是非とも筋トレに励んでください!
自重トレーニングのバイブル
これを読めば自重トレーニングの奥深さや発展性まで学ぶことができます。
かく言う私も筋トレは高負荷じゃなければ意味がないと思っていましたが、これを読んで考えが変わりました。
少々辛口な言い方もありますが、筋トレ初心者やリハビリレベルの人、更なるパワーアップを目指す人までこれ一冊でまかなえると思います。
ぜひ参考にしてください。
※この本の通りやってもビスケット・オリバにはなりません(笑)